主人公は大和小学校6年生の高松翔。
ある日、翔と大和小学校の生徒は授業中に地震に襲われる。
強い揺れが収まると学校の外に異変がおきている!学校の外は砂漠しかない大地になっていて学校ごとどこか違う世界に飛ばされてしまったらしい。
生徒達は限りある食料や物資を大切に、助け合いながら何とか生き延びていく。
やがて大和小学校の生徒は、この荒れ果てた砂漠の世界が未来の地球の姿、すなわち未来世界へワープしてきてしまった事実に気付く。
生徒達は全てを失った未来世界で、どう生きていくのか?
今回は漂流教室をReinaちゃんに紹介してもらいました。
漂流教室
- 著者:楳図 かずお
- 出版社:小学館
- 発売日:1998/7
漂流教室、ホラー漫画の入門書かも

ーこの漫画を読んだキッカケを教えて下さい

ー私もホラー漫画が好きで以前に読んだ事があります。今回の Reinaさんの紹介をきっかけに再び読み返しました。漂流教室はホラー要素以外に環境破壊や紛争等、考えさせられるテーマが多く詰め込まれた作品ですよね

ー好きな登場人物は誰ですか?

ー関屋さんと言えば未来世界で唯一、最終話まで生き延びた大人のキャラクター。人気だったんですね!生に対する執着から起こる自己中的な振る舞いは、もはやネタとしか言えないかも(笑)
Reinaちゃんはヒロインの咲っぺが好きなんですね。翔と咲っぺで赤ちゃんのゆうちゃんのパパ&ママ役をこなしていたり、恋愛を越えた夫婦の絆みたいな物も二人から感じます。
生きる事を諦めない

ー次に、好きなシーンはどこですか?

ー翔が盲腸を発症して痛みに苦しみ、子供達が翔を救う為に一致団結する場面ですね。病院も無い、薬ももちろん無い。限られた人材と物資の中で何とか翔を助けた子供達は本当に頑張りました。 痛みに耐える翔の姿が脳裏に焼き付いてしまうシーンです。
未来は変えられる

ーこのマンガと出会い、人生が変わった事はありますか?

ー自然環境について深く考えさせられる作品ですよね。現代人の環境への行いが完璧だったのなら、翔達が飛ばされた未来は砂漠ではありません。資格までとられたのですね!
ー最後に一言お願いします。

ーそうですよね、様々な人におすすめ出来る作品です。沢山語って 下さりありがとうございました!
もし未来の地球が漂流教室の世界の様に砂漠のみの環境になっていたらどうだろう…
凡そ今を生きる私達に関係の無い事かも知れない。
しかし漂流教室を読むと「そう割りきってしまうだけでは少し寂しいな」と言う気持ちになる。
資源の無い未来に必要な物はとにかく資源であり、過去の文明や遺産など地球にとっては無意味な事がわかる。
少年漫画なのでその部分がダイレクトに描かれているのでわかりやすい。
例えば主人公の翔が地中深くに通された過去の水道管に対し叫ぶシーンがある。
「菅を地面に突き立てるのを止めてください!でないと僕たちが死んでしまいます!」と過去の文明と人々に向かって訴える。
翔達の飛ばされた未来世界では過去に埋められた水道管の影響により、なんと火山が活動を始めてしまっているのだ。
生死の境界に立たされた翔の叫びはもっとも率直であり、現代を生きる私達にストレートに響いてくる。
しかし“快適が当たり前”の日常に溺れた私達に何が出来よう。
私達の今限りの便利やテクノロジー、それらは遠くの未来まで続いていく物では無い。どこまでも持ってはいけない。
人や自然の温度、草木の儚さや強さ、そんな当たり前の物質に無償に価値を感じてしまう気持ちになれる作品です。
漂流教室
- 著者:楳図 かずお
- 出版社:小学館
- 発売日:1998/7
モデルプロフィール

- 名前:Reina
- 出身地:埼玉県
- 職業:受付
- 趣味・一言:アロマの勉強中です♡
- 最近の悩み:突然辛いものが食べたくなる
- Instagram:@wataame.pink
(カメラマン:伊藤広将)
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