歌舞伎の御曹司が繰り広げる世界
「ぴんとこな」という言葉の意味を知っていますか?
これは歌舞伎用語で「男らしさと憎みきれない色気を併せ持つ二枚目の役柄」を意味しています。
そんな言葉の通り、今回ご紹介するのは「ぴんとこな」な歌舞伎役者のお話です。
歌舞伎の名門一家の御曹司として生まれた高校生の河村恭之助は、御曹司という立場にあぐらをかいて稽古はさぼり実力は全然ないという問題児。
そんな彼はある日、歌舞伎が好きな少女・あやめと出会います。はじめは恭之助にダメ出しばかりする彼女ですが、だんだんあやめに認められたいと思うようになる恭之助は稽古に精を出していきます。
そして、あやめのことを好きになっていく恭之助ですが、彼女には忘れられない男の子が!
その男の子も歌舞伎の世界にいるのですが、彼には婚約者がいて……。
そんな4人の登場人物を中心として動いていく歌舞伎ストーリー!
今回は、そんな『ぴんとこな』を、水谷花那子ちゃんに紹介してもらいました!
ぴんとこな
- 著者:嶋木あこ
- 出版社:小学館
- 発売日:2010/2/26
歌舞伎の世界に触れてみる

—ぴんとこなを手に取ったきっかけは何ですか?

—もともと歌舞伎とかには興味があったんですか?

歌舞伎って社会の教科書とかで見ていたからなんとなく古いイメージがあったんですよね。歌舞伎役者さんも、よくテレビで市川海老蔵さんが出ているなぁ、ぐらいしか知らなかったです。
でも、ぴんとこなを見ていたら、歌舞伎って時代に即して表現とかをいろいろ変えているってことを知ったんです。だから、もしかしたら見れるかも? と思って。それで初めて歌舞伎を見に行きました。
—そうなんですね! じゃあマンガに影響されて見に行ったってことですか?

ぴんとこなを見ていると、その演目に込められた思いや、立ち居振る舞いのひとつひとつにこだわって一つのものを作っているんです。だから、こんな風に作られているものは見てみたい! と思ったんです。
キャラクターからもらえたものは?

—ぴんとこなで好きなキャラクターはだれですか?

でも、憧れていた恭之助はいつの間にか下手な役者になっていて、弟子入りした家のお嬢さんとは婚約をさせられて(一弥はあやめが好きなのに)……と大変な思いをするんですよ。
—どんなところが好きですか?

最初も、あやめちゃんに振り向いてほしい! という思いで歌舞伎をはじめましたし、話の途中からは昔の恭之助の演技が忘れられず、あのころの恭之助を取り戻したい! と思い、みっちり稽古に付き合ったりします。
それと、梨園の世界で確固とした地位を得るために弟子入りした家のお嬢さんと婚約することになるんですけど、それもすべて恭之助と同等の立場がほしいからなんですよ。
一つの目的を決めたらなりふり構わず進んでいく。そういうちょっと危ういところに魅力を感じちゃったんです。
—彼から得たものはなにかありましたか?

今までなんとなく行動したり、みんなに任せてその場のノリでなにかしちゃったりが多かったんです。だから自分からなにかこれをしたい! っていうのが特になくて。
でも、一弥くんのことを見ていると、目的をもってなにかをすることは苦しいことだけれど、それを達成したときはなににも代えられないほどうれしいんだと思うようになりました。
だから、私も自分で目標をたてて、そのために何ができるかを考えるようになりましたね。そうするとどうしてか、毎日が楽しくなってきますよ。
—ぴんとこなの魅力が存分に伝わってきました!まだ読んだことのない人は読んでみてはどうでしょうか。マンガだけでなく、ドラマもオススメですし、このマンガから歌舞伎に興味を持った人は行ってみるのもいかがでしょう?
本日はありがとうございました!
ぴんとこな
- 著者:嶋木あこ
- 出版社:小学館
- 発売日:2010/2/26
モデルプロフィール

- 名前:水谷花那子
- 生年月日:1993/9/29
- 出身地:大阪府
- 職業:慶應義塾大学
- 受賞歴:週刊ゴルフダイジェストビューティークイーン2016・高円宮杯第50回全日本スペイン語コンクールで西検中央委員会賞(3位相当)
- 趣味・一言:クラシックバレエ・スペイン語・ゴルフ
- 最近の悩み:学生生活が終わること
- Instagram:@kanakomizutani
- 他リンク:https://store.line.me/stickershop/product/1179358/ja
(カメラマン:伊藤広将)
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たまたまドラマを見ていたら、登場人物がみんなイケメンで(笑)見ているうちに、原作がマンガだと知って読みました。一巻を手に取ったときに「あ、この目すごい好きだな」って思ったんですよね。もう一目ぼれでした。