ハイテンションなホラーが心揺さぶる『鬼畜島』

“きくち島は、きちく達の棲む島だった”

 

廃墟研究サークルに所属する大学生6名が、廃村探索をする為に無人島を訪れる所から物語は始まる。

島の名前は『菊地島(きくちじま)』。

しかし、この菊地島は無人島ではなく、猟奇殺人鬼一家(鬼畜一家)の棲まう恐ろしい島だったのだ。

何も知らずに島に上陸してしまったメンバー達は、豚のマスクを被ったカオルと言う鬼畜一家の長男に、早々に襲われてしまう。

 

早速、鬼畜一家に目をつけられたサークルメンバー達……。

島を脱出する事も出来ず、汚染された魚や不気味な肉を食べる毎日を送る事になってしまう……。

鬼畜一家によるいたぶりの恐怖により6名の精神は徐々に崩壊していくのだった。

 

今回はモデルとライター、両方で出演させて頂いている牧野が「鬼畜島」の魅力を写真と文章でお伝えしていきたいと思います!

鬼畜島

  • 著者:外薗 昌也
  • 出版社:竹書房(バンブーコミックス)
  • 発売日:2014/5/22

好きなシーン:“家族の強い絆”

鬼畜一家は、父のヨゼフ、長男のカオル、長女のマリ、全員が殺人鬼。

周囲から恐れられている一族ですが、家族間の仲はとても良く、仲睦まじく過ごすシーンには和んでしまうんです。

 

例えば、もう一人の主人公とも言える鬼畜一家のカオル君。

彼は豚のマスクを被っていて、首から上は豚という姿。

豚のマスクという不思議な物を被っている背景には、実は優しいストーリがあるんです。

 

昔のカオル君は、殺人鬼とは正反対、弱くて泣き虫のいじめられっ子でした。

そんなカオル君が強くなっていじめを受けなくなる為に、父親のヨゼフが豚の顔の皮で手作りをしたマスクなのです。

 

「マスク似合ってるぞー!カオル!これなら学校で馬鹿にされねーし、もういじめられねーぞ」

 

と言い、すっぽりとマスク被せてあげるシーンでは、ヨゼフの息子を守りたい!と言う父親心がしっかりと伝わってくるんです。

カオル君が冷酷な殺人鬼へと変貌する瞬間でもあるのですが、好きな場面です。

好きなキャラクター:“テンションがころころと変わるヨゼフは無敵”

 

 島一番のサディスト、手の指10本に鋭いメスを持つマリは、強い。

カオル君のサイコパス的とも言える、無差別に容赦無く、殺戮を繰り返す非情さも、強い。

しかし、私は、「一番の強いのはヨゼフなのでは?」と思っています。

 

ヨゼフは、一見して攻めるタイプのキャラクターです。

しかし、悲しい時やピンチに立たされた時は、その感情を隠さないのです。

敵の前で、泣いたり困ったり落ち込んでみたり……。

 

しかし、テンションが下がった様に思えた、瞬間!

次のコマでは、

「な~んちゃってー!あきらめないもんね~!(ベー)」

などと、急なハイテンションを見せつけてくるのです。

ヨゼフは、気分がころころと変わるキャラクター。敵が同情や油断をしたその隙に、ヨゼフはすかさず攻撃する。

不安定さと、真っ直ぐに敵に挑む強さ。両方を持ち合わせているヨゼフの性格は、何ともつかみ所がありません。

しかし、逆境に立ち向かい、いつでも『勝利』を手にするヨゼフは、無敵なのかなと思っています。

この漫画を読み、変わった事:“日々、全身していく事の大切さ”

鬼畜島は、風貌が少しずつチェンジしていくキャラクターが多いです。


ヨゼフは、過去に、爆発のショックで右手と、頭部が髪の毛もろとも、飛ばされてしまいます。そのせいで、現在のヨゼフの頭部はヘルメット、右手はフックという姿。

長女のマリは、「マリア降ろし」と言う儀式の際に、一瞬ですが絶世の美女になります。

その中で、鬼畜一家に勝る程の変貌を遂げ、力をつけたのが、主人公の高久でした。

 

しかし、ふと、かつてのキャラクター達の姿を思い返すと、ゾッとしてしまうんです。

普通の人間が、どんどん普通では無くなっていくことの恐ろしさ。

しかし、鬼畜島を読むうちに、強さを手にいれるために、己を切り捨てていく事は必然なのかなと思うようになりました。進歩していく事や成長して行く事は、大事だと感じます。

刺激が欲しい人におすすめです:“ホラーと、笑いと、パワーが詰め込まれている”

鬼畜島はホラー作品なので、怖い描写が沢山出てきます。むしろ怖さの種類を問わなければ、怖い事だらけの作品です。

しかし、私は、鬼畜一家の行為に怯えながらも、何故か笑ってしまい、同時にパワーをもらいました。

それは、「鬼畜一家が常に明るく、ハイテンションだからなのかな」と思います。

ホラーなのにハイテンションな所は、むしろ怖いとも言えますが……。

でも、自由奔放に生きる鬼畜一家の姿は、素敵です。

鬼畜島

  • 著者:外薗 昌也
  • 出版社:竹書房(バンブーコミックス)
  • 発売日:2014/5/22

モデルプロフィール

  • 名前:牧野友美
  • 生年月日:9/5
  • 出身地:千葉県
  • 職業:大学院生
  • 受賞歴:with スターメンバー
  • 趣味・一言:ピアノ演奏もしてます♡
  • 最近の悩み:読書が好きで読みたい本は即購入するのでベッド周りが本で山積みに。最近時間が無くそれぞれ1日3ページ程しか進んでいません。。。あと貧血。
  • Twitter:@tomochii__
  • Blog:牧野友美 ともログ

(カメラマン:伊藤広将)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Photo Me

WRITERこの記事をかいた人

友美

冨樫義博先生の漫画をはじめ、漫画が好きです。カフカの“変身”は漫画ではありませんが「朝起きたら主人公が虫になり仰向けのまま起き上がれない&虫のまま死ぬ」と言う私にとっては謎のストーリー。 初めて読んだ10代の頃、どうしてこんなつまらない本が世に転がっているのだろうと思いました。今でも意味はわからないが、名作はこんな風に人の心に残り続ける物だなと思い、読書全般好き。 読者モデルとピアノ演奏もやっています。